砂時計
「えっ......。」
私は声に出してしまった。
やばい。私、動揺してる....。
「なんかさぁ~
弘樹君の話聞いてたら
助けてあげたいって思っちゃって....
気づいてら好きになってた。
絵里香ちゃんは弘樹君のこと
なんとも思ってないんでしょー!?」
そう聞かされた私は何も言えなくなった。
どうして!?
胸が苦しい。
何これ!?
私が弘樹のこと好きなわけ......
だって私には、直人が......
そして彼女は続けてこう言った。
「だからね、絵里香ちゃん。
応援してくれるよね!??」
つぶらな瞳を輝かせ
上目づかいで私から目線をはなさない。
私はまんまと引き込まれ
頷いてしまった。