好きって言って?
『すきなひととずっといっしょにいられるまほう』
私はずっと忘れてない、忘れられない。
侑とは毎日一緒にいた。
侑が大好きだった。その“大好き”が恋愛感情に変わったのはそう遅くはなかった。
「芽衣?」
「ん、侑」
珍しく、呼び捨てで呼ばれて不覚にも胸が高鳴った。
「芽衣ちゃん、顔真っ赤ー!もしかして俺が美形すぎて照れちゃった?」
「馬鹿あっ!」
「お前が馬鹿ね」
地味に酷い事、言われた。
まあ、私が先に言ったんだけどね。