そうだ、異世界へ行こう



_________...



『男なんてみんなそう
自分ひとりで重い荷物背負っちゃって
私達にはもう一つぐらい余裕ですよって顔でやせ我慢しているものなのよ』

「わかります!
余裕な顔して本当は凄く不安を隠しているときとか…」


『「可愛いよね~!!」』


数分後

私は見事にローズさんと意気投合していた


年が近いのもあって
とても話し易い雰囲気が漂っているのだ



『私今までね
同年代の女の子のお友達っていなかったんだよね
ホナミさんと話せてとても楽しかったわ』

「わ、私もです!
ローズさんみたいな素敵な方がいるんだったら何度だってこの国に来ますよ!」


軽く観光気分も味わえるし
休みのたびに刹那にここへ連れてきてもらおっかな?


『ローズ、もう帰るぞ
あまり遅く帰ると体が冷えるだろ』


ジンラさんがローズさんの肩に自分の上着をかけて手を引いて立たせたあと
私の方を向いてきた


『これを土産にするといい
私の妻の国は素晴らしかったとあなたの母国でも広めて欲しい』


渡されたのは
なにやら小さな包み


「ありがとうございます…」


ここはいい人たちばかりだね

ふふっと笑うと、あちらも少し微笑んでから







…しゅっと姿を消した




「…え?…こっちの人間って消えれるの?」

『アホか、魔法に決まってんだろ』


さー、帰るか
と刹那が伸びをして私の手を掴んだ



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