そうだ、異世界へ行こう
_________...
「えーっとつまり
“春休みを利用して魔界に繋がっている他の国へ旅行に行こうか”ってことでいいの?」
『…はぁ、そう言う事だよあほなみ』
ちなみに3回目の説明をしてもらった結果であった
でもこればっかりは
まどろっこしい説明をする刹那のせいでもあると思うんだ!
「普通に“旅行に行こう”でいいのにー…」
『・・・・・・』
最近分かってきたのだが
俺様悪魔様なくせに
刹那は変なところでヘタれる
今回の事も結構前から考えていたんだろうに
春休みに入る3日前に言い出す辺りが刹那らしい
『俺の仕事の都合もあって、かなり暖かいところになるけど…いいか?』
「え?それって夏みたいな気候考えとけばいいってこと?」
『ああ、そこならたいした時間のずれも無いし
海も近いし良いだろう』
なんと!
海ですかぁ!?
「刹那先生!」
私はビシッと敬礼を決めた
『…なに?(こいつはまた何変な事考えてるんだ)』
「それは水着ありと言う事でリゾートですね!」
おっと、いかんいかん
興奮しすぎて日本語がおかしくなってしまった
まぁ通じるだろうから言い直しは必要ないや
『あー、はいはい
水着でも下着でもなんでも持って行けば良いから』
「したっ、下着って…刹那の変態~!」
私は思わずその辺にあったクッションを投げつけた