花咲く原石
開かれた扉から中に入ると薄暗い部屋の真ん中に綺麗に畳まれた布団が置いてある。
「律儀だな。」
それは安易にシイラの様子を感じさせ、リトは微笑んだ。
「リト、これを。」
部屋の入り口付近で立たずむリトにキアヌが4つ折りにされた紙を手渡した。
不思議に思いながらも手早く開く。
『この出会いに感謝して
いつかまた。』
名前も書かず、誰宛てかも分からない。しかしリトには十分に伝わった。
シイラからリトへ、未来への希望を乗せた言葉だった。
昨晩の約束が果される日を楽しみにしているという気持ちの表れ。
「出会いに感謝して、か。」
自分でもそう思っていた事、シイラも同じ気持ちであった事が心を暖かにする。
それは自然と笑顔を作り出した。
「出発してくれ、俺も後で合流する。」
リトの指示はすぐに伝わり、組織は動きだした。
「律儀だな。」
それは安易にシイラの様子を感じさせ、リトは微笑んだ。
「リト、これを。」
部屋の入り口付近で立たずむリトにキアヌが4つ折りにされた紙を手渡した。
不思議に思いながらも手早く開く。
『この出会いに感謝して
いつかまた。』
名前も書かず、誰宛てかも分からない。しかしリトには十分に伝わった。
シイラからリトへ、未来への希望を乗せた言葉だった。
昨晩の約束が果される日を楽しみにしているという気持ちの表れ。
「出会いに感謝して、か。」
自分でもそう思っていた事、シイラも同じ気持ちであった事が心を暖かにする。
それは自然と笑顔を作り出した。
「出発してくれ、俺も後で合流する。」
リトの指示はすぐに伝わり、組織は動きだした。