花咲く原石
「ありがとう。お待たせ、オーハル。」
オーハルと呼ばれた男性は首を横に振り、シイラの肩にある大きな荷物を差し出すように手を出した。
シイラもそれを素直に渡す。
そして代わりに彼女の愛用していたリュックを受け取った。
ダイドンの唯一の弟子、シイラにとっては家族の様な存在のオーハル。
「行きましょうか。」
「うん。」
短い会話の後、先に進み始めたオーハルについてシイラは歩き出した。
シイラより頭2つ分程大きいオーハルの背中を見つめてついていく。
サクサクと足を進める音が重なり、静かな森に存在を知らせるように響かせた。
足を進めるにつれ夜空からの灯りが失われていくのが分かる。
2人は開けた場所に背を向けて緑の深い森の奥へと向かっているのだ。
「シイラ。」
オーハルと呼ばれた男性は首を横に振り、シイラの肩にある大きな荷物を差し出すように手を出した。
シイラもそれを素直に渡す。
そして代わりに彼女の愛用していたリュックを受け取った。
ダイドンの唯一の弟子、シイラにとっては家族の様な存在のオーハル。
「行きましょうか。」
「うん。」
短い会話の後、先に進み始めたオーハルについてシイラは歩き出した。
シイラより頭2つ分程大きいオーハルの背中を見つめてついていく。
サクサクと足を進める音が重なり、静かな森に存在を知らせるように響かせた。
足を進めるにつれ夜空からの灯りが失われていくのが分かる。
2人は開けた場所に背を向けて緑の深い森の奥へと向かっているのだ。
「シイラ。」