花咲く原石
2人の会話はシイラを取り残して進められていく。
話の内容は信じられないものだがシイラは一語一句逃さないように吸収していった。
それしか出来なかった。
「世に珍しいドワーフの技術を金儲けにする。あくどい人間に捕まったドワーフの親子は被害者以外の何だというか!」
話の全てを理解することは出来ない。
それでもシイラは確かな事を見つけた。
オーハルはシイラを全力で守ろうとしてくれている。
今も、今までもそうだったと気付かされた。
きっとそれは容易い事じゃない。
彼の誠意だけが伝わってくる今、信じていいのだという安堵がシイラの感情を穏やかにしていった。
ぶれていた視界が戻っていく。
「…命令ですので。オーハル殿、貴方も連れて帰ります。」
オーハルの両脇を兵士達が固めた。
叫ぶ間もなくそれはシイラにも及ぶ。
「シイラ!逃げろ!!」
オーハルの声が聞こえても恐怖で身体が動けない。
話の内容は信じられないものだがシイラは一語一句逃さないように吸収していった。
それしか出来なかった。
「世に珍しいドワーフの技術を金儲けにする。あくどい人間に捕まったドワーフの親子は被害者以外の何だというか!」
話の全てを理解することは出来ない。
それでもシイラは確かな事を見つけた。
オーハルはシイラを全力で守ろうとしてくれている。
今も、今までもそうだったと気付かされた。
きっとそれは容易い事じゃない。
彼の誠意だけが伝わってくる今、信じていいのだという安堵がシイラの感情を穏やかにしていった。
ぶれていた視界が戻っていく。
「…命令ですので。オーハル殿、貴方も連れて帰ります。」
オーハルの両脇を兵士達が固めた。
叫ぶ間もなくそれはシイラにも及ぶ。
「シイラ!逃げろ!!」
オーハルの声が聞こえても恐怖で身体が動けない。