花咲く原石
02.助け
「シイラ!逃げろ!!」
「やっ…!」
複数の手が伸びてシイラが捕まりそうになった瞬間、野太い悲鳴とともにすぐ傍まで襲いかかっていた兵士が崩れ落ちていった。
何が起きたか理解する間もなく次々と状況が変わっていく。
「何だ!?うわっ!」
数秒差で指揮を執っていたリーダー格にも衝撃はいった。
後ろから胸の辺りにロープがかけられ、素早く拘束されたかと思うと、あっという間に地面に倒されたのだ。
それは一瞬に思えるくらいの速さだった。
抵抗する暇なんて微塵もないくらいに。
瞬く間に起きた出来事は全てが予想外だった。
その場の誰もが現状を理解できていない。
茫然とする中、漂う空気を変えるゆったりとした声が響いた。
「はい、それまでー。」
聞き覚えのある声にシイラとオーハルは強く反応する。
それは2人を確保に来た公爵班も同じだっただろう。
わりと近くで聞こえたのもあり、瞬間的に声の主を探し当てその視界に入れた。
「やっ…!」
複数の手が伸びてシイラが捕まりそうになった瞬間、野太い悲鳴とともにすぐ傍まで襲いかかっていた兵士が崩れ落ちていった。
何が起きたか理解する間もなく次々と状況が変わっていく。
「何だ!?うわっ!」
数秒差で指揮を執っていたリーダー格にも衝撃はいった。
後ろから胸の辺りにロープがかけられ、素早く拘束されたかと思うと、あっという間に地面に倒されたのだ。
それは一瞬に思えるくらいの速さだった。
抵抗する暇なんて微塵もないくらいに。
瞬く間に起きた出来事は全てが予想外だった。
その場の誰もが現状を理解できていない。
茫然とする中、漂う空気を変えるゆったりとした声が響いた。
「はい、それまでー。」
聞き覚えのある声にシイラとオーハルは強く反応する。
それは2人を確保に来た公爵班も同じだっただろう。
わりと近くで聞こえたのもあり、瞬間的に声の主を探し当てその視界に入れた。