花咲く原石
今の言い方だと中央区は限られた者しか知らない特別な場所のように聞こえる。
「中央区は教皇っていう神様に仕える人物が管轄する領土なんだよ。」
なあ、と同意を求めるようにリトはオーハルに投げた。
「一般的には教皇が治める修道士たちが住む神の為の場所だと言われています。聖職者たちの聖域だと。それは国王の住む王都もしくは王城に匹敵する力を持っています。」
国の中にあって国の物でない場所、それが中央教皇領地なのだとオーハルは続けた。
「しかしそれは表の顔。本当は俺やシイラのような人間でないものが住む保護区なんだ。」
「保護区?」
シイラの声にリトもオーハルも頷いた。
オーハルもそれを最初に聞いたときには驚いた。
教えてくれたのは勿論ダイドン。
2人を助けたいと訴え続けたオーハルの提案に頷いた時に教えてくれたののだ。
シイラを逃がすなら中央区にしてほしいと。
「人間が増えてきた今ではシイラたちドワーフのような精霊は弱者になってしまった。」
「中央区は教皇っていう神様に仕える人物が管轄する領土なんだよ。」
なあ、と同意を求めるようにリトはオーハルに投げた。
「一般的には教皇が治める修道士たちが住む神の為の場所だと言われています。聖職者たちの聖域だと。それは国王の住む王都もしくは王城に匹敵する力を持っています。」
国の中にあって国の物でない場所、それが中央教皇領地なのだとオーハルは続けた。
「しかしそれは表の顔。本当は俺やシイラのような人間でないものが住む保護区なんだ。」
「保護区?」
シイラの声にリトもオーハルも頷いた。
オーハルもそれを最初に聞いたときには驚いた。
教えてくれたのは勿論ダイドン。
2人を助けたいと訴え続けたオーハルの提案に頷いた時に教えてくれたののだ。
シイラを逃がすなら中央区にしてほしいと。
「人間が増えてきた今ではシイラたちドワーフのような精霊は弱者になってしまった。」