花咲く原石
気付かない内に手で踏張る力も失っていて、肩を幹にあてることでやっと身体を支えることが出来た。
ほんの数秒の間に起きた出来事を理解する前に、支えにした肩にじんわりと痛みが広がる。
「こ…こわ…っ。」
思った以上に身体は疲労を抱え、体力を失っていたようだ。
手に力が入らない。
その事実にシイラは素直に驚く。
「シイラ!大丈夫ですか!?」
「う、うん。」
一瞬何が起こったのか分からず、動機が止まらなかった。
深呼吸を繰り返し、落ち着いた頃にようやく胸を撫で下ろす。
疲れからか、安堵からか分からないが大きなため息が出てしまった。
「大丈夫。足を踏み外しただけ。」
心配そうに様子を窺うオーハルに手を振って笑ってみせた。
少し酸欠気味だったのかもしれない、深呼吸を何回か繰り返すうちに手足の感覚は戻ってきていた。
ちょっと痺れているような気もする、そう考えるとここで転けておいて良かったのかもしれないとシイラは思った。
ほんの数秒の間に起きた出来事を理解する前に、支えにした肩にじんわりと痛みが広がる。
「こ…こわ…っ。」
思った以上に身体は疲労を抱え、体力を失っていたようだ。
手に力が入らない。
その事実にシイラは素直に驚く。
「シイラ!大丈夫ですか!?」
「う、うん。」
一瞬何が起こったのか分からず、動機が止まらなかった。
深呼吸を繰り返し、落ち着いた頃にようやく胸を撫で下ろす。
疲れからか、安堵からか分からないが大きなため息が出てしまった。
「大丈夫。足を踏み外しただけ。」
心配そうに様子を窺うオーハルに手を振って笑ってみせた。
少し酸欠気味だったのかもしれない、深呼吸を何回か繰り返すうちに手足の感覚は戻ってきていた。
ちょっと痺れているような気もする、そう考えるとここで転けておいて良かったのかもしれないとシイラは思った。