花咲く原石
「あそこに休めそうな場所があります。」
「え…?」
まだまだ歩かなければいけないと思っていたシイラには拍子抜けの展開だった。
肩を揺らして息をしながらオーハルが指した場所をぼんやりと見つめる。
この場から見る限りは一体何を根拠に決めたのか分からなかった。
「よく頑張りましたね。」
「もう…終わり?」
「はい。」
まだ呆然とするシイラの手を引いてオーハルは休憩所と定めたそこまで誘導した。
近付いて見上げると確かに眠れそうないい形をした枝のある樹がたっている。
「立派だね。」
「暗闇にも目は慣れるでしょう。今夜は火を焚きませんから枝の上で休んで下さい。」
のんびりと樹を観察するシイラの横でオーハルは荷物の中から必要な物を取り出したりと忙しそうに働いていた。
「シイラ、これで身体を拭いて下さい。」
いつの間に用意したのか、水で濡らされたタオルがシイラの前に差し出された。
「え…?」
まだまだ歩かなければいけないと思っていたシイラには拍子抜けの展開だった。
肩を揺らして息をしながらオーハルが指した場所をぼんやりと見つめる。
この場から見る限りは一体何を根拠に決めたのか分からなかった。
「よく頑張りましたね。」
「もう…終わり?」
「はい。」
まだ呆然とするシイラの手を引いてオーハルは休憩所と定めたそこまで誘導した。
近付いて見上げると確かに眠れそうないい形をした枝のある樹がたっている。
「立派だね。」
「暗闇にも目は慣れるでしょう。今夜は火を焚きませんから枝の上で休んで下さい。」
のんびりと樹を観察するシイラの横でオーハルは荷物の中から必要な物を取り出したりと忙しそうに働いていた。
「シイラ、これで身体を拭いて下さい。」
いつの間に用意したのか、水で濡らされたタオルがシイラの前に差し出された。