花咲く原石
「シイラ、大丈夫ですか?」
時折様子を気にかけるオーハルの声がする。
「うん、大丈夫。」
足下に集中している為に素っ気なくなるが、シイラの声の張り具合で休憩するかどうか彼は見極めているようだった。
「この崖を登ったら暫くは平坦な道です。」
「分かった。」
いつものように二人で協力して崖を登っていく。
高さのある場所はシイラが縄を持って先に登り、縄の先に荷物を結びつけて引っ張りあげるという形で持ち上げていた。
勿論、シイラだけの力では上がらないので下からオーハルが持ち上げるようにして一緒に登っていくのだ。
「はあっ!重たかった…。」
荷物とオーハルが登りきったところでシイラは脱力したように座り込んでしまった。
「よく頑張りましたね。大丈夫ですか?」
手際よく荷物から縄を外しながらオーハルが声をかける。
どんな時も手や足を動かして時間を無駄にしないオーハルにシイラはただただ感心した。
自分だけ気を抜いてはいけない。
時折様子を気にかけるオーハルの声がする。
「うん、大丈夫。」
足下に集中している為に素っ気なくなるが、シイラの声の張り具合で休憩するかどうか彼は見極めているようだった。
「この崖を登ったら暫くは平坦な道です。」
「分かった。」
いつものように二人で協力して崖を登っていく。
高さのある場所はシイラが縄を持って先に登り、縄の先に荷物を結びつけて引っ張りあげるという形で持ち上げていた。
勿論、シイラだけの力では上がらないので下からオーハルが持ち上げるようにして一緒に登っていくのだ。
「はあっ!重たかった…。」
荷物とオーハルが登りきったところでシイラは脱力したように座り込んでしまった。
「よく頑張りましたね。大丈夫ですか?」
手際よく荷物から縄を外しながらオーハルが声をかける。
どんな時も手や足を動かして時間を無駄にしないオーハルにシイラはただただ感心した。
自分だけ気を抜いてはいけない。