花咲く原石
2章 エルフの森
01.リト
眠りが浅くなったのだろうか、相変わらず身体は鉛のように重たいのに意識だけが浮いてきたような感覚があった。
遠くの方からカサカサと規則的な落ち葉を踏む音がする。
風の音じゃない、誰かが近付いて来たのだと頭の中でぼんやり思った。
足音の感じから獣ではない。
オーハルが帰ったきたんだ。
起きなきゃ、そう思っても身体はおろか目蓋でさえも開こうとしない。
身体が重たくて自分ではもうどうしようもなかった。
身体が全力で睡眠を求めている。
オーハルが戻ってきたのなら一刻も早くちゃんと休める場所に向かわないと。
かなり重症な疲労を抱え、起きる為に気合いを入れようとした時だった。
シイラの近くで足音が止まる。
「…こりゃ驚いた。」
目の前が一瞬暗くなったと思ったら急に声が降ってきた。
感じたことのない気配に身体が警戒する。
聞いたことのない声にオーハルでない事はすぐに分かった。
あれだけ起きることに躊躇していた身体はいとも簡単に目覚めてくれる。
遠くの方からカサカサと規則的な落ち葉を踏む音がする。
風の音じゃない、誰かが近付いて来たのだと頭の中でぼんやり思った。
足音の感じから獣ではない。
オーハルが帰ったきたんだ。
起きなきゃ、そう思っても身体はおろか目蓋でさえも開こうとしない。
身体が重たくて自分ではもうどうしようもなかった。
身体が全力で睡眠を求めている。
オーハルが戻ってきたのなら一刻も早くちゃんと休める場所に向かわないと。
かなり重症な疲労を抱え、起きる為に気合いを入れようとした時だった。
シイラの近くで足音が止まる。
「…こりゃ驚いた。」
目の前が一瞬暗くなったと思ったら急に声が降ってきた。
感じたことのない気配に身体が警戒する。
聞いたことのない声にオーハルでない事はすぐに分かった。
あれだけ起きることに躊躇していた身体はいとも簡単に目覚めてくれる。