花咲く原石
「シイラ、いけません。」
オーハルの警戒心は痛いほど伝わってきている。
その真剣な眼差しも、強ばった顔付きも、シイラの腕を握る手の強さも、全てが強く反対の意思を主張してきていた。
出会ったばかりの素性も知らない相手を信じてはいけない。
これまであまり外部との関わりを持っていなかったシイラには見るもの全てが興味の対象になるだろう。
しかし外はいいことばかりではない。
全てを受け入れて信じるのではなく疑うことも大切だと、この旅が決まったときにオーハルから強く言われていた。
それを聞いていたダイドンも寂しそうに微笑んでいた。
シイラ自身、何度か外部との関わりはあったが、それが全ていい思いをしていた訳ではない。
色々な人がいる、それは知っていた。
だからオーハルがこの反応を見せる気持ちもよく分かっている。
それでもシイラは自分の感覚を信じていた。
「大丈夫、あの人は私達に危害を加えない。何となく分かるの。」
視界にリトを入れたまま答えた。
オーハルの警戒心は痛いほど伝わってきている。
その真剣な眼差しも、強ばった顔付きも、シイラの腕を握る手の強さも、全てが強く反対の意思を主張してきていた。
出会ったばかりの素性も知らない相手を信じてはいけない。
これまであまり外部との関わりを持っていなかったシイラには見るもの全てが興味の対象になるだろう。
しかし外はいいことばかりではない。
全てを受け入れて信じるのではなく疑うことも大切だと、この旅が決まったときにオーハルから強く言われていた。
それを聞いていたダイドンも寂しそうに微笑んでいた。
シイラ自身、何度か外部との関わりはあったが、それが全ていい思いをしていた訳ではない。
色々な人がいる、それは知っていた。
だからオーハルがこの反応を見せる気持ちもよく分かっている。
それでもシイラは自分の感覚を信じていた。
「大丈夫、あの人は私達に危害を加えない。何となく分かるの。」
視界にリトを入れたまま答えた。