花咲く原石
リト達に案内された場所は云わば要塞のようなものだ。
見上げると人目では見分けにくいが確かにツリーハウスが建てられていた。
ここはおそらく余程この森に馴れた人か迷いに迷った人でないと辿り着けないような場所。
迷子が見ると、どこか違う世界に迷い込んでしまったのではないかと勘違いしそうだ。
「うわー…。」
その姿はまさに圧巻で、シイラはさらに口を大きく開けて立ち尽くしていた。
こんな建物は初めて見た、それだけでも衝撃なのにこれがまさか山賊たちのアジトだとは。
シイラは気付かなかったが、横に並ぶオーハルも同じような反応で立っている。
よくよく見ていると窓もあれば、狙撃用の小窓もあり、秘密基地というより要塞に近いくらい造りがしっかりしていた。
まるで一つの国のよう。
誰がいつ、どうやってこんな物を造ったんだ。
そんな疑問が二人の中に同時に生まれていた。
森の番人といわれるエルフのなせる技と言われたらそれまでだったが。
「口が開きっぱなしだぞ。」
からかうようにリトに言われて、慌てて二人とも口を閉じる。
見上げると人目では見分けにくいが確かにツリーハウスが建てられていた。
ここはおそらく余程この森に馴れた人か迷いに迷った人でないと辿り着けないような場所。
迷子が見ると、どこか違う世界に迷い込んでしまったのではないかと勘違いしそうだ。
「うわー…。」
その姿はまさに圧巻で、シイラはさらに口を大きく開けて立ち尽くしていた。
こんな建物は初めて見た、それだけでも衝撃なのにこれがまさか山賊たちのアジトだとは。
シイラは気付かなかったが、横に並ぶオーハルも同じような反応で立っている。
よくよく見ていると窓もあれば、狙撃用の小窓もあり、秘密基地というより要塞に近いくらい造りがしっかりしていた。
まるで一つの国のよう。
誰がいつ、どうやってこんな物を造ったんだ。
そんな疑問が二人の中に同時に生まれていた。
森の番人といわれるエルフのなせる技と言われたらそれまでだったが。
「口が開きっぱなしだぞ。」
からかうようにリトに言われて、慌てて二人とも口を閉じる。