さくらんぼ
着慣れない制服。新しい靴。新しい鞄にケータイ。もうすべてが新鮮ッ!
「かすみぃぃ!!!」
聞きなれた声がし、声が聞こえる方を向いた。
「亜姫だぁ・・・」
彼女の名前は氷室亜姫〔ひむろあき〕私の小学校4年生のときからの大好きな親友。
亜姫はいつもかすみを守ってくれた。いわばナイトってかんじの信頼できる友達・・心と心でつながった心友なんだ
「おはようッ!!!!」
新しい環境のせいか、いつもよりハキハキしてるのがすぐに分かった。私達は教室に向かって歩き始めた。
「おはよう・・・」
テンションが高い亜姫に比べ私はテンションダウンってかんじだ・・・
「どしたのかすみ??」
亜姫が心配している・・・
「べ・・・別になんでもないよ・・」
ほんとは亜姫と違うクラスになれなくて憂鬱なんだよね・・・だけど、亜姫の前では笑ってないと・・
「あー分かった。かすみ、あたしと離れて寂しいんでしょ?」
「・・・・・違うし!」
亜姫はかすみをみながらニヤけている。友達にこんなこと言われるだけど顔が赤くなるかすみ。
「心配しないでいいよ。あたしはかすみがピンチになったらいつでも駆けつけるからね」