【短】彼女の憂鬱
喜びを君に



「春兄ぃー」


「………」


「春兄ってばー」


「………」


「………」



スタスタと、私をシカトする人の元へ


そして、頭を一発ボカッと……



「ってえ!!何すんだよ!!」


「春兄がシカトするからでしょ!?」


「シカトも何も始めて5分も経ってねえじゃん!」


「わかんないんだからしょうがないでしょ!」


「もっと考えろガキ!」


「ひど!心せま!」


「………」


「………」




この人は、春(ハル)兄


お兄ちゃんの友達だから、昔から春兄ちゃんって呼んでて


けっこう昔……私が小学3年生くらいからの知り合いで


3こ上の、私のもう一人のお兄ちゃん




そんな春兄に、今家庭教師やってもらってる



……馬鹿でガキな、私のために
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