【短】彼女の憂鬱
「アイス」
「は?」
あ!と閃いた顔して、なにかと思えば……
「アイス?」
「うん、今一番先に出てきたのアイスだわ。他は特になあ」
アイスって……
小学生か!!
ガクッとした私を見て、春兄が不思議そうな顔をする
「なに、くれるの?」
「いや……聞いただけ」
アイスなんて、今の気分でしょ!
次来た時はわかんないし!
「じ、じゃあ、なんかして欲しいことは!?」
掃除してとか、これ買ってきてとかさ!
それなら今できるし!
「そうだなあ……マッサージとか?」
そう言って、春兄は肩を叩く
「最近、肩凝っててさ。あ、なに美波やってくれんの?」
「うん!」
あった、私に少しでもできること!
春兄の後ろに周り、肩を叩く