お医者さん嫌いなのに・・・
夜になって、修先生が帰ってきた。
「美奈ちゃん、どうかな?熱計ってみようね。」と体温計を脇に挟まれた。
きっと下がってない。。。どうしよう。。。
ドキドキしていたら、体温計がなって、すぐ取られちゃった。
お姉ちゃんが、どう?とか聞いてたけど、
修先生は「熱高いままだね。ちょっと診察しよう。美奈ちゃん、服めくれる?胸の音聞かせてね。
息止めないよ。スーハーしてごらん。そうそう、上手だよ。はい、背中向けてくれるかな・・・次は、ノド見せてね。。。」
修先生の顔がどんどん険しくなってきて、怖い・・・って思っちゃって、涙が出てきた・・・
お姉ちゃん「美奈、どうしたの?何にも痛いことしてないでしょ。泣かないで、診てもらおうね・・・」
修先生「美奈ちゃん、ごめんね。しんどいね。点滴と注射と持って帰ってるから、がんばろうか?このままじゃ、寝られないでしょ?」
えっ!!注射なんてイヤ!!!何も言えずに涙があふれてきた。。。
「夕食もあんまり食べれなかったし、ちょっとがんばろうよ。」ってお姉ちゃんは言うけど、怖い。。。
先生は「美奈ちゃん、今の美奈ちゃんの身体はすごーくしんどい状態だよ。ちょっと熱下げて、水分補給してあげないと、入院しなきゃいけなくなっちゃうよ。今、ちょっとだけがんばろ?できるだけ、痛くしないようにがんばるからさ。」って言って、注射の用意を始めちゃった。
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