お医者さん嫌いなのに・・・
引越しの準備は、私の衣類とか荷物はお姉ちゃんが箱詰めしてくれて、
すぐ使わない荷物はほぼ箱詰めできた。
明後日には引越し業者さんに運んでもらうことになっているから、それまでに体調戻さなくちゃって
必死に願っているのに、熱が下がらない。
夕方にはどんどん上がっちゃって、39度になった。
お姉ちゃんが夕食の用意して、潤くんが帰ってくる時間だからって帰って行った。

慶太が「美奈、もう1回診よう。」って聴診器もってきた。
「いやだなぁ・・・」
「相変わらず、診察嫌いだねぇ。先月まで佐藤先生に診てもらってたから、佐藤先生が良い?まさか、佐藤先生にも泣いて嫌がったりしてないよね?」
「していません。佐藤先生はやさいいお姉さんだもん。いつもいい子に診察うけてました。」
「じゃ、俺でも頑張ってね。」
「やさしくしてね」
「いつも優しいだろ?さ、服めくるよ。深呼吸して・・・。のど見るから、アーん・・・。よし、いいよ。どうしようか?熱高いし、しんどいよな。今夜は家にある解熱剤飲んで寝るとして、明日になっても熱あるようなら病院行こうな。」
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