お医者さん嫌いなのに・・・
その後、無事に引越しもおわり、マンションも片付いた。
新しい医院には、看護師さんが2人(40代ベテランの優子さんと私と同い年31歳の亜実ちゃん)と、受付事務で1人(28歳の美里ちゃん)来てくれている。私もいるから、受付事務は交代で休んだりもできる。
まだ、患者さんもそれほど多くはなくって、待合にも人が溢れるというほどではない。
夕方も遅くならずに仕事は終わる。慶太は時々、カルテの整理とか医療雑誌とか読んだり勉強して遅くなる時があるけど、
以前のことを思えば、普通の暮らしができてる気がする。
ある日、もう待っている患者さんもいなくなった午後の診察受付終了間際に高校生の女の子がお母さんに付き添われてきた。
「初めてですか?問診票に記入してください。」って受付で問診票と体温計を渡して様子をみていたら
その女の子がシクシク泣いてるみたいで、心配になって、
「大丈夫ですか?すぐ、診察室に入ってもらうようにしましょうね。」って声をかけた。
「いえ、すみません。この子、病院が苦手で・・・」とお母さんが困った顔をしながら言った。
「あっ、そうなんですね。大丈夫ですよ。ゆっくりでいいからね。熱だけは計ってみれるかな?」
「この子、前に行った病院では診察できないって怒られてしまって。。。診てもらえますか?」
「大丈夫ですよ。安心してくださいね。」
新しい医院には、看護師さんが2人(40代ベテランの優子さんと私と同い年31歳の亜実ちゃん)と、受付事務で1人(28歳の美里ちゃん)来てくれている。私もいるから、受付事務は交代で休んだりもできる。
まだ、患者さんもそれほど多くはなくって、待合にも人が溢れるというほどではない。
夕方も遅くならずに仕事は終わる。慶太は時々、カルテの整理とか医療雑誌とか読んだり勉強して遅くなる時があるけど、
以前のことを思えば、普通の暮らしができてる気がする。
ある日、もう待っている患者さんもいなくなった午後の診察受付終了間際に高校生の女の子がお母さんに付き添われてきた。
「初めてですか?問診票に記入してください。」って受付で問診票と体温計を渡して様子をみていたら
その女の子がシクシク泣いてるみたいで、心配になって、
「大丈夫ですか?すぐ、診察室に入ってもらうようにしましょうね。」って声をかけた。
「いえ、すみません。この子、病院が苦手で・・・」とお母さんが困った顔をしながら言った。
「あっ、そうなんですね。大丈夫ですよ。ゆっくりでいいからね。熱だけは計ってみれるかな?」
「この子、前に行った病院では診察できないって怒られてしまって。。。診てもらえますか?」
「大丈夫ですよ。安心してくださいね。」