お医者さん嫌いなのに・・・

恋人ができた

次に目が覚めたら、夜中だった。お姉ちゃんも帰っちゃったみたい。

何度か、目がさめたけど、朝までウトウト眠れた。

朝の検温でも、37度ちょうどまで下がってて、朝食も少しだけど、食べられた。

岩本先生が来て「美奈ちゃん、熱でちゃったんだってね。しんどかったね。下がってきてるけど、微熱あるし、今日も安静にね。ちょっと、もしもしさせてね。はい、ゆっくりスーハーして・・・胸の音は良くなってるよ。薬は飲んだかな?」
「はい、飲みました。」
「じゃあ、安静にしててね。」って言って行っちゃった。

熱は、夕方までにすっかり下がり、退院は熱がでなかったら、明後日になった。明後日は、合否発表の日なんだよね・・・どうしよう・・・不安だなぁ・・・

結局、熱もでず、喘息も良くなって、退院を迎えた。

朝、回診に来てくれた岩本先生から、「美奈ちゃん、今日、退院だね。おめでとう。」って言われて、なんだか、先生にあえなくなると思ったら、寂しくて、涙が出てきた。
「美奈ちゃん、どうしたの?」
「先生、私・・・私、先生がすき・・・です。さみしいです。(涙)」
「えっ。美奈ちゃん・・・」
「先生、ごめんなさい。忘れてください。」
「美奈ちゃん、忘れないよ。ありがとう。本当は俺も、美奈ちゃんが好きだよ。15歳の子を好きになるなんて、自分でもどうしていいかわからなくて、ごめんな・・・。こんなに年が離れてるけど、いいかな?」
「うん。先生がいい・・・」
「ありがとう。忙しくってあまり、あえないかもしれないけど、メールするよ。休みにはデートしよう。」
「うん。忙しいのは知ってる。夜中も病院にいたし、いっつも、先生、いたもん・・・」
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