お医者さん嫌いなのに・・・

夕方、学校の前に慶太先生の車がとまってた・・・
友達と分かれて、車に行った
「美奈ちゃん、お疲れ様。」
「慶太先生、早かったね。先生ずっと仕事だったんでしょ？大丈夫？」
「美奈ちゃんこそ、熱はない？ノドの痛みは？」って手をおでこに当ててきた。
「あっ、ちょっと熱くないか？しんどい？」
「ううん、大丈夫・・・」
「微熱がありそうだな・・・。家に帰ろうか？それとも、病院行く？」
「先生の意地悪！家に帰る！」
「はははっ。家に帰ろうね。市川先生にもお姉さんにも行くって言ってあるよ。」
「もう・・・」
「怒らないでね。さぁ帰ろう。」って車を走らせた。

家に帰って、一緒にリビングに入った。
「美奈ちゃん、ちょっと熱だけ計って。」
「大丈夫だよ・・・」
「ダメ。熱計るだけ、痛くないでしょ。」って体温計をはさまれちゃった・・・
熱あるかなって不安で、ちょっと涙がでそうになっちゃったら
「美奈ちゃん、熱計るだけで泣かないよ。熱あっても注射とか痛いことはしないよ。安静にはしてもらうけど・・・ね。大丈夫」
ピピピッ
「７度８分だね。ちょっと熱あるよ。寒いとかない？」
「大丈夫・・・泣」
「泣かないよ。お部屋行って寝ようか？お姉さん帰ってくるまでは一緒にいるからね。」
って、先生と一緒に部屋に行って、ベッドに寝かせられ、先生はトントンってしてくれて、眠っちゃった。