お医者さん嫌いなのに・・・
「美奈ちゃん、点滴、終わったね。2本入れたんだけど、どうかな?熱計ってみよう。」
ピピピッ 先生が難しい顔してる。。。
「美奈ちゃん、残念だけど、熱は下がってないね。のどはどうかな?声だせる?」
「うん。のど、まだ痛い・・・泣」
「スポーツドリンクだけど、これ飲める?ちょっと飲んでみて」
いわれた通り、少し飲んでみた。飲み込むときに痛くて、涙が出ちゃった・・・
「飲み込むの痛いか・・・。美奈ちゃん、注射嫌いなの知ってるけど、1本だけがんばろ。じゃないと、家に帰れないよ。入院して点滴するようになるよ・・・ね、注射1本だけがんばったら、家に連れて帰ってあげるから。優香ももうすぐ帰るだろうし。」
といって、有無をいわせず、先生は注射を用意してきて、看護師さんに抑えられた。
「まだ、打ってないのに、泣かないの。はい、じゃあ、チクってするよ。」といったと同時に
チクって腕に痛みがきた。「痛いーーー!!泣 涙・・・」
「はい、おしまい。がんばったね。よく揉んでおいてね。」といって先生は行っちゃった。看護師さんは、「がんばったね。えらかったよ。熱下がるといいね。」といいながら腕を揉んでくれた。

「さぁ、美奈ちゃん、帰ろうか」
「えっ、もう終わったの?」
「そうだよ、午前の診察は美奈ちゃんから始まって、美奈ちゃんで終わったの。今、昼休みだよ。ほら、誰もいないでしょ。」

先生の車で家に着いたら、ちょうど、お姉ちゃんが帰ってきた。
先生もお昼ご飯まだだから、食べてから病院に戻るっていって、3人で昼ご飯を食べた。
お姉ちゃんが私にはおかゆを作ってくれたんだけど、食欲はなくて、半分くらいしか食べれなかった。
でも、先生が「よく食べれたね。薬はお昼は2つね。夜は3つあるから間違えないでね。熱が高くてしんどかったら、頓服もあるからね。頓服は8時間あけないと次飲めないから・・・」と薬の指示をして病院に戻っていった。

薬を飲んだ後、お姉ちゃんが一緒に部屋にいてくれた。
「点滴も注射もがんばって、偉かったね。はやく元気になろうね・・・」といいながら、トントンしてくれて、気がついたら眠っていた。
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