年下男子に要注意!?~俺様系小悪魔男子~
「やっと。言ったね」
はっきりと。
今、美香子の優しい声が聞こえた。
私達はゆっくりと顔を上げた。
・・すると、そこには
優しい、いつもの
美香子がいた。
「み・・・かこ・・・・・?」
不思議そうな目で見つめると・・。
「ぷッ。何よその顔~w・・まぁそれもそうか」
「どういう・・・ことですか・・?」
綾斗も不思議そうに聞く。
「ごめんね。加瀬くん。こんなことしちゃって・・・。全部・・・嘘なの」
「・・・え・・。どういう・・」
「・・・・いっぱい謝らなきゃいけないね。・・・私ね・・・。どうしても七海に幸せになってもらいたくて・・・さ・・・・」
「美香子・・・?なんで・・・」
「私ね、本当の七海自身がさらけ出せるのは加瀬くんだって。ずっと思ってたの。・・・もちろん、氷野先輩には猫をかぶってたとかそういうことじゃなくて・・。七海自身が出せる。そんな人がいたのなら・・・。ずっと七海の傍に居て欲しいって。願ってた」
「美香子先輩・・・・」
「あの時、加瀬くんのこと嫌いとか言ってても、加瀬くんと会ったあと、七海凄く明るくなって。・・・そんな七海をずっと見ていたいと思ったの。誰よりも笑っていて欲しいって・・・!」
「み・・・かこっ・・・」
美香子が涙を溜めてるのがわかった。
キラキラした粒が。
今にも零れ落ちそうな、美香子の目。
「そんなこと願ってたら・・・。逆に2人を苦しめてて・・・っ・・・!どうにか・・七海に自分の気持ちをわかって欲しくって・・!!思ってて・・・思ってて・・っ!!そしたら、自分と七海を繋げていた糸まで切ってしまって・・。それでね」
ガバ・・っ・・・。