年下男子に要注意!?~俺様系小悪魔男子~
・・・私は美香子を抱きしめて、自分がどれだけ鈍い奴なのか気づかされた。
「美香子・・!!!!!!ごめんね・・・!!!!あ・・あっ・・ありが・・とお・・!!」
「あぁ・・・っ・・・。七海・・・!!私こそゴメンね・・っ・・」
こんなに近くに
私をずっと見てくれる人がいたのに・・・。
「何言ってるの・・!!美香子を傷つけたのは・・私だよ・・!!」
こんなに私のことを1番に考えてくれる人がいたのに・・・。
「美香子!!!本当にごめ・・・・・んな・・さい!!」
どうして・・・
どうして・・・
今まで気づかなかったのだろう。
・・・あの時、綾斗と美香子がくっついて、私は氷野先輩と一緒にいて・・・。
それで解決。
それでいいんだって思ってたように感じた。
・・・・でも、本当の気持ちは。
そんなこと望んじゃいなかった。
美香子とも、綾斗とも仲良くなって。
皆で笑えたらって・・思ってた。
なのに・・・。
私は、綾斗と美香子から逃げてたんだ・・。
皆で笑える日を望んでいるのに。
なのに、美香子や綾斗が怖くって・・。
私なんか必要ないんだって・・。
思わされて・・。
怖くて。怖くて。
もう・・・戻れないんだって・・。感じて・・。
それなのになんで!!
美香子の気持ちに気づかなかったんだろう・・・!
「七海・・。親友じゃないなんて言って・・・ごめんね・・・」
「自分が思ってもいないことが、口から出るから・・。私・・・怖くて・・・っ!!」
「ごめんね・・・ごめん・・・!!」
美香子の目から、1つ。
私の大切な。1つの涙がこぼれたよ。