年下男子に要注意!?~俺様系小悪魔男子~














・・・私は美香子を抱きしめて、自分がどれだけ鈍い奴なのか気づかされた。










「美香子・・!!!!!!ごめんね・・・!!!!あ・・あっ・・ありが・・とお・・!!」





「あぁ・・・っ・・・。七海・・・!!私こそゴメンね・・っ・・」






こんなに近くに





私をずっと見てくれる人がいたのに・・・。








「何言ってるの・・!!美香子を傷つけたのは・・私だよ・・!!」





こんなに私のことを1番に考えてくれる人がいたのに・・・。






「美香子!!!本当にごめ・・・・・んな・・さい!!」






どうして・・・





どうして・・・
















今まで気づかなかったのだろう。















・・・あの時、綾斗と美香子がくっついて、私は氷野先輩と一緒にいて・・・。



それで解決。


それでいいんだって思ってたように感じた。











・・・・でも、本当の気持ちは。




そんなこと望んじゃいなかった。









美香子とも、綾斗とも仲良くなって。


皆で笑えたらって・・思ってた。





なのに・・・。





私は、綾斗と美香子から逃げてたんだ・・。








皆で笑える日を望んでいるのに。


なのに、美香子や綾斗が怖くって・・。





私なんか必要ないんだって・・。

思わされて・・。





怖くて。怖くて。


もう・・・戻れないんだって・・。感じて・・。











それなのになんで!!





美香子の気持ちに気づかなかったんだろう・・・!








「七海・・。親友じゃないなんて言って・・・ごめんね・・・」




「自分が思ってもいないことが、口から出るから・・。私・・・怖くて・・・っ!!」




「ごめんね・・・ごめん・・・!!」






美香子の目から、1つ。






私の大切な。1つの涙がこぼれたよ。












< 101 / 135 >

この作品をシェア

pagetop