年下男子に要注意!?~俺様系小悪魔男子~
すると谷野くんがいきなり机を叩いた。
「あのさ。一応言っておくけどな。この黒板に書いてある出し物の案。全部!!!お前らが考えた案なんだからな!!」
そう言われると図星の顔をするクラスメート達。
「もう1回見てみろよこの案。ほら、これなんだ。三匹のこぶたの劇って。ふざけてんのか?お前ら幼稚園のお遊戯じゃねぇんだよ!!誰だコレ出したの!・・・・林じゃねぇか!」
「いや。何も思い浮かばなかったから。一応・・・それ?みたいなw」
「はい。後でしばく。次!!なんだ。なんなんだ。このVS谷野って。あれか?某番組か?あの8チャンの木曜夜7時のやつか!?パクリやめろ。っていうかそもそも勝手に俺VSされてっけど?戦う理由ねぇよ。やらねぇよ」
「・・・あ、それ俺考えたんだけどー。えっと、やるゲームとしてはローリング」
「おい。何説明してんだよ。やらねぇって言っただろお前。はい次ー。・・・・・ん?何だコレ。女子はメイドカフェ。男子は執事カフェ・・・・・。はい、ありきたりでボツ」
「なんでよぉ!!!!まだ皆の意見聞いてないのにボツ!?」
そう席を立って反撃したのは、私の真後ろの美香子だった。
「えぇ!美香子が出したのこれ!」
「そうだよ!やりたいよね?七海。メイドだよ?メイドなんだよ?ご主人様は加瀬くんなんだよ?」
そう言って顔を近づけてくる。
「へっ!!!???何ソレ!」
あきらかに私を味方につけようとしている美香子。
ただその言葉に妙に赤くなってしまった私の顔は「やりたい」という答えになっていた。
「ホラ!!七海だってやりたいって!!!それに学園祭っていうものは1年に1回しかないわけだし、逆にメイドカフェや執事カフェって、ありきたりだからこそやらないと思うの。そこを取り入れて皆で楽しむのが学園祭なんじゃないの?」
そういい終えた美香子の顔は自信満々だった。
確かに頷ける言葉であった。