年下男子に要注意!?~俺様系小悪魔男子~
キーンコーンカーンコーン....
「じゃあ帰るね!七海また明日!」
「うん!バイバーイ」
美香子が帰り夕日が眩しい窓を開けた。
秋を感じさせる少し肌寒い風。
外ではサッカー部が試合の予行練習。
耳を澄ますと吹奏楽部が奏でる美しい音色。
こんなことを思うのは変だけど
こんな学生らしい普通の生活が送れることが幸せに思えた。
「何見てたんですか」
振り向くと綾斗が微笑みながら待っていた。
「なんでもないよ。帰ろっか」
「はい。・・・・ん。何ですかあれ。メイドカフェと執事カフェ?って?」
綾斗が黒板を指差す。
「あぁぁ。。学園祭の出し物?みたいな?」
「七海先輩もメイドカフェやるんですか」
「それは・・まぁ・・皆参加するし」
「そうですか・・。メイド姿ねぇ・・・」
「もしかして、また変なこと考えてない・・・?」
「考えてますが・・・」
「考えてんのかよ!!やめてよ。ほんとに」
「ふっ。嘘です。・・そういえば俺のクラスは男子はホストクラブをやるみたいです」
「ホストクラブ!?」
「えぇ。執事となんか被ってますが」
「ホストクラブかぁ・・・。そっか。いいんじゃない?似合いそうだし」
言葉に嫉妬が詰まってる。
1つ年上の女子とは思えない嫉妬ぶり。
顔には出さないけど、少し私の気持ちを察して欲しい気もした。