年下男子に要注意!?~俺様系小悪魔男子~
「確か君、中学の時バスケの全国大会で総合3位じゃなかったっけ?」
よく知ってんな・・。
バスケマニアか?この先輩。
七海先輩はこの氷野先輩のバスケしてる姿に惚れたんだろ。
きっと。
それなら俺の方が断然キレイだ。
きっと。俺にも十分チャンスがある・・。
「そこまで知っていらしたとは・・・。父がバスケの選手だったもので、幼い頃からバスケをしていました」
そう。これマジですから。
俺の父さんは世界大会で総合3位の名選手。
でも俺は好きでバスケをしていない・・。
なんでかって・・・?
それは・・---
「そうだったんだ。・・・うん。よし」
ん??
「君なら七海を任せられるよ」
・・え。まじか。
「え・・・??????」
ぷぶッ!!
七海先輩超驚いてんじゃん。
っていうか俺もビックリ。
氷野先輩は結局は実力だけ見て、俺の内心は見ていないようだ・・。
「君みたいな優秀な子だったら七海を任せられる。何かする心配もなさそうだし。・・・俺はいいと思うよ。英語教えてもらうの」
きた。
コノ言葉欲しかったんですよ。
氷野先輩。
アンタに信頼してもらわないと、俺も七海先輩に近づけないですからね。
しかも何かする心配もないって、何を根拠にw
俺が七海先輩と一緒にいて何もしないわけないでしょう。
それも見分けられないなんて。七海先輩の彼氏失格ですよ?
「まじですか~・・・」
七海先輩メッチャ氷野先輩のこと見てるじゃん。
絶対あれ「何でなんですか~!!でも氷野先輩が言ってるんじゃ、教えてもらうしかないじゃん!!」って訴えてるぜ。
みえみえなんだから。
「わかりました。・・加瀬くん!英語の教師、よろしくお願いします!」
ぷッ。
ハハハハハハハ!!!
やばい、笑うほど嬉しい。
やべぇ。やべぇ。本性でそう・・・!
「はい!こちらこそ」
とびっきりの笑顔で歓迎ですよ。