年下男子に要注意!?~俺様系小悪魔男子~
4月。桜咲く生暖かい風が吹く中、
聖咲高校の入学式が行われていました。
「ふぁ~~っ。ねむいゎ~」
と目をこすり寝ぼけているのは私。
白鳥七海。高2。
「ちょっと~。起きてよ~。入学式だよ~!先生に怒られちゃうって・・」
私の隣で私を起こそうとするのは、
親友の川口美香子(かわぐち みかこ)。
「大丈夫だって。校長先生の話、集会の時でさえ長いのに入学式じゃ何時間話すつもりなのかね・・。もう30分経ったよ」
「だからって寝ないでよ~。2年が先生に怒られてるところを1年生に見られたら恥ずかしいよ~?」
「もう。だから怒られないって。周りに先生いないし、誰も見てないから校長先生の話が終わるまででいいから寝させてよ・・」
「・・しっかりしてよ~。ほら、イケメンの1年生いっぱいいるよ~」
「知らないし~。私には超かっこいい彼氏、氷野先輩がいるから他は興味ないよ~だ」
「・・はぁ。羨ましい限りだけど、高2になったんだから後輩の面倒も見なきゃいけなくなるし、しっかりしないといけないんだから」
「わかった、わかった。わかりましたよ~・・・・」
く~~~っ。く~~~~・・・。
と美香子の忠告を無視し私は眠りに入った。