年下男子に要注意!?~俺様系小悪魔男子~
「キレイでしょう」
先輩の瞳も。
「・・・・うん」
・・・この花畑。
先輩みたいに輝いてる。
・・・七海先輩。
・・・少しでも喜んでくれたかな。
喜んでくれたら何より・・・ですね・・・。
「こんな花畑・・・。こんな狭い路地にあったんだ・・・・」
・・・先輩。和んでくれてる。
・・・この景色。誰よりも先に先輩に見せたかった。
2人で見られてよかった。
「今まで全然知らなかった・・」
「でしょう。この道を抜けるとね・・・」
あぁ。終わる。
・・・・・そしてまた光が射す。
「はい。もう学校の裏門ですよ」
「え!!!!ここに出るの!?」
「はい。・・・先輩は先に行っててください。・・・ホラ、遅刻しないですんだでしょ?」
俺は学校の時計台を指した。
・・・宣言通り3分で着いた。
「ホントだ・・・。遅刻しないですんだ・・・」
少しは見直してくれたらいいけど。
「じゃ、先輩また」
・・・さてと、自転車置かないと。
・・そうすると俺が結局遅刻するな。
「加瀬くん!!!!」
ん。先輩・・・?
「・・はい?」
「あ・・・・・・ありが・・・とぅ」
・・・・お礼。言われた・・・・。
最後が少し小さいけど(笑)
言ってくれた・・・・。
「・・珍しいですね。お礼なんて。・・・・どういたしまして」
「・・う・・・ん。じゃあ」
・・・先輩。照れてる・・・。
・・嬉しい。
先輩から「ありがとう」って、言ってくれるなんて。
・・・・・先輩。
あの景色と、今の言葉。
もう。俺達だけのものですよね・・・・。
先輩・・・・・・。