年下男子に要注意!?~俺様系小悪魔男子~

もう・・・戻れない。






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チッチッチッチッ・・・・・





耳に聞こえるのは一定に刻まれる時計の針の音.....







目を開けると・・・見覚えのある場所。






っていうか・・・自分の家?







「・・・・どうして・・家・・・?」




ぼそっとつぶやくと隣で声がする。





「・・・七海、泣きつかれて寝ちゃったんだよ」




振り向くと氷野先輩が微笑んで私をそっと見つめていた。



「・・・・あ。・・・氷野先輩」



「どう。気分は悪くない?」



「・・はい。大丈夫です」



「そっか。よかった」




安心した顔で私の髪を優しく撫でた。



・・・氷野先輩におんぶされて学校出たまでの記憶はあるけど
そっから先を覚えてないのは、泣きつかれて寝ちゃったからか。


・・・それからずっと今まで私の傍にいてくれたのかな。



「・・先輩。ごめんなさい」



「ん・・」



「・・・ここまで運んでくれたり、色々と狂っちゃったりして」



「気にしてない。・・・七海の変化に気づかなかった俺が悪い」



「いいえ。・・・私がちょっと頭の整理が出来なくて・・」



「・・そっか。・・・俺に話してくれるかな。悩んでること」




私は少し考えた。

本当のことを言ったら、加瀬くんと氷野先輩との間に亀裂ができて
バスケも生徒会も上手くいかなくなってしまうかもしれないと思ったから。






・・・・



「また今度でいいですか・・・。ごめんなさい。一人で解決できることだから・・」



「・・・本当か」



「・・・はい」





氷野先輩は少し間を置いて






「・・わかった。七海から話してくれるの待つ」



「・・ごめんなさい」



「もういいよ。七海だって言えないこともあるよな」




・・・優しい言葉。

泣きたくなってくる。







・・・よく考えてみれば、言い過ぎたのかもしれない。


でももう取り消しなんてできない。


言ってしまったことだから・・・。






加瀬くんにまた



いつも通り話せたら・・・・なんて・・・・


都合よすぎるもんね・・・。













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