年下男子に要注意!?~俺様系小悪魔男子~







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2-A






もうここには七海先輩に会いに行くために来るんじゃない。


そう思いながら、ゆっくりと扉を開ける。














「・・加瀬く~~ん!!こっち~~」


「・・どうも」



クラスにいた人達が全員俺達を見る。



「あれ。美香子ちゃんと加瀬くんって・・どうしたの?七海ちゃんと加瀬くんて付き合ってんじゃないの?」

と近くにいた女子が聞く。



「七海と加瀬くんは付き合ってないよ~?七海は氷野先輩だから」



「・・だよ・・ね?じゃあ意外な組み合わせだね。美香子ちゃんと加瀬くんて」



「だって私達付き合ってるもん」



・・・・え。



「え?うっそ・・・」


「ほんと♪昨日から♪」


「うっそ~~~~!!ほんと!?!?すっご~~~い!!」


「えへへ~。いいでしょ~~」



「いいな~!!羨ましい!!加瀬くん!!七海ちゃんのこと付きまとってるうちに、美香子ちゃんのこと好きになっちゃったの~??ww」







んなわけあるかよ。

この俺が。






「そうなんです。七海先輩を追ってるうちに・・・いつも隣にいる美香子先輩のことを好きになってしまって」



「凄いそれ~~~!!超ロマンティック~~」


「でしょ~~♪・・綾斗、ここに一緒に座わろッ」


「あや・・と」


「うん!これからは綾斗って呼ぶね!!・・だから、私のことも美香子って呼んでね。絶対だから」



・・・・なんで。
なんでだよ。






「・・わかりました」



「ダメ~~~~!!」



「・・え?」



「敬語ダメ!!私はそういうのダメだから」



「・・・・うん。わかった」



「よし!おっけ!!」



そう言って微笑む美香子先輩の顔は・・・



やっぱり違う。






・・・・でも俺の口からは
思ってもない言葉ばっかり出てきやがる・・。






「あのさッ」


と・・美香子先輩が話始めたところで・・





ゆっくりと2-Aの扉が開く・・・・。






・・・少しずつ、俺の好きな人の顔が見えてきた。












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