年下男子に要注意!?~俺様系小悪魔男子~
2-A
校舎も半分の電気が消され
薄暗い。
とくに端っこの2-Aは暗かった。
ガラガラガラ・・・
扉を開けて
手探りで電気のスイッチを探す・・・。
「あった」
パチン!
パッパッパ・・・・・
電気がいっせいに点く。
「あ・・・・・・」
「え・・・・・・」
私に映ったのは
加瀬くんが私の机に座っている姿。
「・・・・・なんでいるの」
「・・・先輩こそ」
偶然って・・酷すぎる。
「私はただ忘れ物取りにきただけ・・・」
「え・・忘れ物?」
「そう。机の中に携帯忘れたの」
「机の中・・・・」
そう言って加瀬くんは私の机の中を覗く。
そして
「これですか?」
と言って加瀬くんは私の携帯を持ち近づいてくる。
「・・はい」
差し出された私の携帯。
「ありがとう」
棒読みの感情も何もこもってない返事をして
加瀬くんの手から携帯をすばやく取った。
・・・つもりだった。