年下男子に要注意!?~俺様系小悪魔男子~
パチン・・・・。
パパパパパ・・
教室・・・・眩しい・・。
なんで・・・・?
うずめた顔をゆっくりと起こした。
目がまだ慣れないせいか、はっきりと前が見えない。
「・・・ん」
・・・やっと周りが認識できた頃には。
俺の方を見る・・・七海先輩がいた。
お互い・・・・驚いていた。
だって、1番会いたかった相手が・・・
目の前に現れたから・・・。
・・ホントに・・・涙が出そうだ・・・。
「私はただ忘れ物取りにきただけ・・・」
真顔でそう言う君は・・。
今何を思ってる・・?
気まずい?
嫌だ?
苦しい?
俺の顔・・・見たくない?
だって・・目を・・キョロキョロさせてるから・・。
俺の目を・・・見てくれないから。
・・・・せめてでいいから・・・・・
俺を見てよ・・・・。
先輩。
そう思っていると、携帯を渡すはずの手は・・・。
七海先輩の手を、強く握っていた。
「・・何してんの・・・・。離してよ・・・!!!」
そんな言葉は聞こえない。
俺には聞こえない。
いや、聞こえないフリをしてた。
ただ、目を見て欲しい。
それだけなのに・・・先輩!!!
どうして・・?
・・離したくない。
また離したら、今度はもう2度と掴めない気がした。