年下男子に要注意!?~俺様系小悪魔男子~
「離せよ」
・・・・え。
「離せよ!!!!!!!!!!!!!!!!」
そう言って、走ってくる人が1人。
「なんだよ!!!てめぇ!!!」
「・・っ!!コイツも聖咲だ!!!!」
男達が驚いた瞬間、一瞬だけ私を掴んでいた男の手が緩んだ。
「・・・・っく・・うぅ・・・!!」
「あ!!!女が逃げやがった!!!!」
「・・・テメェら、ふざけんな・・・」
「あ?」
「・・っつ・・・ふざけんな!!!!!!!!!!!!!!」
そう言って、その人は2人の男達を殴り始めた。
「うっぐ・・・!!」
「ってぇ!!!」
その力は、暗闇の中でも光るほど強かった。
その背中は、誰よりも広く、美しかった。
「・・・・素直に・・・・なっても・・・いいの・・・・・」
加瀬くんの後ろでへたりこんでいる私の目には
涙がすぐそこまでやってきている。
「はぁ!はぁ!!おい!!!逃げんぞ!!!!」
「あぁ・・・.。やってらんねぇよ!!!!!」
男達は逃げた。ネオン街に逃げた。
男達はあのキラキラと光り輝く街に姿を消した。
でもなぜだろう。
まだもう1つ。
光がある気がする・・・。
その光は、私のほうに近づいてくる。
「・・・・あ・・・あぁ・・・」
光は優しく私を見つめた。
そして、そっと
抱きしめた。