年下男子に要注意!?~俺様系小悪魔男子~
キキーーーーーーーーーーー!!!!
「きゃあッ!!!何で急に止めるの!!??」
「先輩!!!」
ビクッ!!!!
「な、何よ・・」
「先輩が思ってるよりも、俺の心は先輩だけなんです。七海先輩に初めて会った時からずーーっとです」
「・・・何言って」
「今までは、先輩と俺は、カップルでも両想い同士でもなかったし、何もすることが出来なかったけど・・・。今はもう、俺の彼女なんです・・・」
「だから・・・・どうしたの・・」
「やっと!!こう・・・なれたのに・・」
そう言って綾斗は私の手を握る・・。
「まだ我慢しろと言うんですか・・・。好きな人が・・・こんなに近くにいるのに・・・・俺・・・我慢なんてできない・・・・」
「・・・・・・・・・」
こんなに直球に言われると・・・何も言葉が出てこない・・。
綾斗の気持ちが・・突き刺さってきた。
「・・綾斗の気持ち・・・・・わかったから・・・行って」
「・・・・はい」
綾斗の顔が悲しそうに見えた。
そしてまた・・綾斗は自転車を漕ぎ出す。
・・・私の気持ち伝わってないから・・?
でも・・私の気持ちなんて・・・素直に、この口から言えるわけない。
さっきだって・・・。お母さんと綾斗が楽しそうに会話してるの見てて・・
ホントに正直妬いちゃった。
それも否定して押し切ったのに・・。
私の気持ちなんて・・言えないよ・・。
本当は・・今までの分。
「好き」とか「キス」してくれるのが嬉しいなんて・・・。
言える訳がないよ・・。
そんなこと言ったら・・。
ついこの間まで氷野先輩の彼女だったのに・・。
今度は・・スッて乗り換えて・・綾斗と・・なんて・・・
思うよね・・皆・・。
美香子だって・・・。
「・・ごめんなさい。先輩」
「・・え」
「俺やっぱり・・・・・先輩の言ってた通り、調子乗ってたかも・・」
「・・・綾斗・・・・・」
「怒鳴ったりしてゴメン・・」
「綾斗・・・」
「俺・・歯止めきかないからさ・・・」
「綾斗!!!!!」
「あ・・・先輩・・あぶな・・・・・・・」
フチュ・・