セカイを旅する

「母さん…父さん…。大丈夫だよね?絶対に生きてるよね?」

(それは…、何とも言えない。)

(私も同感ね。明日、明日まで待ちましょう?)


どうして、母さん達が襲われなきゃいけなかったんだろう。

何も悪い事なんてしていないのに。むしろ、母さんや父さんは感謝されていた。

今までずっと、エレバンの人とも仲良くしていたし、お互い助け合ってた。私も、たくさん可愛がってもらった。


襲われなきゃいけない理由なんてないのに…

いつまでも、家族三人で暮らしていきたかった。

あの日々は二度と返ってこないの?


(アリサ、考えるのはやめなさい。今日は寝るんだ。)

(おいで。一緒に寝ましょ?)


ボロンゴとヴィエンに温められながら、アリサはゆっくりと眠りに落ちていった。


< 7 / 7 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop