ピンクの空2〜繋がる心〜

「ねえ。」


大森があたしの方に体を向けて、真剣な顔をした。


「ん?」


あたしも大森の方に体を向けた。


「離れんなよ。」


「わかってるよ。」


「卒業したくないって泣いてるお前見てから、お前のこと観察してた。」


「ほ〜…。」


「なつみは、さっき小松も言ってたけど、いつも全力だった。他人のことで自分に関係ないことも、ちっちゃいことも、でかいことも、大事なことも、どうでもいいことも、いつも全力だった。」


あたし、全力でいつも頑張ろうって思ってた。


大森には、伝わってた。








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