瞳の先に
こんなことかんがえてたら、

『平川君。昨日渡したプリントに書いてあった提出物、持ってきた??』

亜夢だ。 俺の親父を殺した娘の…亜夢だ…。

『んだぁ?? もってきた。』
素直な俺。 しかも、良い子。

『あそ。じゃぁ、あたし持っていくから貸して??』
『やだ。俺が自分で持ってケルし。』
『あっそ。じゃぁ。』

そういって 亜夢は 鞄を持って帰って行った。
『は!!??!!?』
『どしたぁ??悠馬~』

『やッだって今、帰ったやん??』
『や、もう 放課後だかんね』

そう。 俺は 何もせずに 放課後を迎えていた。

『あ-だりぃ。』

そんなことを、ボヤく俺。
その時----外から単車の音がした。

ブォン ブォン!!
『??!!!』
『己道か??』
快斗の声が低くなる。 俺は何も言わずに外へ走った。

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