嘘つきな君からのキス


私も思い当たる節を考えつつ、鳴瀬くんの返答を待った。

けれど。


「だっめだーー。思い出せないや」


ごめんね。と紙を返されてそれなりの返答で返す。

やっぱり待ってみたほうがいいのかな。でも怖そうな人だったら嫌だし。

でも絶対に知らない人だとも言い切れないし。

困ったと思考を巡らせている所に爆弾が投下された。


「告白だったりしてねーー」


それは、実に陽気な爆音だった。
< 103 / 161 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop