嘘つきな君からのキス



「こく!?そっ、そんなわけないよ!」

「れーちゃん慌てすぎ」


あまりの事に動揺を隠さないでいると、笑われる事となるのだ。

失態を隠すように浮かんだことを言葉を流していく。


「そ、そもそも私には覚えはないよ。人と接する事って少ないからこんな口調の知り合いいないし……」

「そうだねー。れーちゃんが、こんな口調の人と知り合いだったら今頃いいように丸め込まれてそうだもんね」

「うっ……」


口調は全く違っても、丸め込まれたような事実があっただけに、この差出人と仮に知り合いだった事を考えると否定は出来ない。

その事を考えるとやっぱり心当たりはなかった。




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