嘘つきな君からのキス
顔が紅潮していくのを感じていると、一連の流れを見ていたであろうクラスメイトの人達からの声。
「み、三神っ。おま、お前えええっぎゃあ!」
「ちゃんと喋れ」
「えーー何々?もしかして玲雨(れう)ちゃんと……」
「デキ、デキ……っぎゃぁぁぁぁ!」
「全くもって五月蝿いな」
何故か一人が半ば発狂するように逃亡したにも関わらず、「で?どうなの?」と言う言葉を持った視線を投げ掛けてくる。
そ、そんなに見ないでほし……
「そ。逢坂と俺、昨日から付き合ってんの」
「ひゃあ!?」
冷たい!近い!