嘘つきな君からのキス
ペタッと引っ付いてきたために叫びを上げてしまったのに他の人はお構い無しで。
「三神くんって、ソッチ方面興味ないんだと思ってた」
興味深々らしい。でも、それよりも今は……
「――俺だって、ちゃんと男だからね」
声の振動が鼓膜を揺らして。
「悪い。俺もそう思ってた。一生独り身かと」
「だよね!まあ、でも玲雨ちゃん可愛いしねーー」
目がグルグルと回り。
「何でもいいけど……逢坂取るのだけは止めて」
顔が、脳が、茹で上がったように熱い。
「って、玲雨ちゃんが!!」
「あれ?逢坂?すごく熱い」
もう無理……キャパ不足……。