嘘つきな君からのキス


せめてもと笑いを最小限に止めようと口で手を抑えて笑う。


「れーちゃん笑うと割り増しでかわっ……!」

「あ、ご、ごめんなさ……っ!」


余韻が残りつつも、手を振り謝る。

その余韻をも奪い去ったのは三神くんだ。


「ふー、逢坂取ったら刺すから」

「殺傷事件!?」

「み、みみみ三神くん!?」


そこからまた、そんなやり取りが暫く続いて、落ち着く頃には三神くんは教室に入ってきていた。





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