嘘つきな君からのキス
ようやく三神くんが教室に登校してきたのは二時間目の途中。余裕で遅刻であるにも関わらず平然と入ってくるのが彼だ。
そこから朱との尾行がスタートした。
と言っても学校。大体いる場所は限られて来てしまうし、休み時間内くらいしか尾行出来ない。
そして、一番最悪のパターンだった場合どうしようもない。
彼は保健室の常連。すなわち。
「面白くない」
「って、言われても……」
「次は昼休みくらいかなぁ……。三時間目終わってすぐここにくるって言うのも大変だよね」
との事で、昼休みにまた決行するらしい。