嘘つきな君からのキス
首筋に
――
その後、一日置いたものの微熱があるまま学校に来ていた。
前回の事もあって警戒していたのだけれど、三神くんの姿は教室内には無かった。
ホッと詰まっていた息を吐き出して席に着いたのも束の間。
何気なしに机一つ向こうの窓に目を向けると、今正に進入……登校してくる三神くんがそこにいた。
「み、三神……くん……っ?」
戸惑い半分驚き半分。
昨日も窓から保健室に来たけど、今日も窓から登校なんて……もしかしていつもそうだった?
同じクラスなのに知らない。
……違う。私、三神くんが朝に登校してくるの見たことないかもしれない。
同じクラスになってそこそこ経つのに、今の一度も。むしろ初めて見た。
気にしてなかっただけ?