嘘つきな君からのキス



恥ずかしげもなく爆弾発言を投げつけら、ボッと熱でもあるかのように体温が上昇したのを感じた。

恥ずかしくて、頭がくらくらして倒れたくなっている私とは対称的に、三神君はいつも通りで。


「なんて、うそ」


いつもの調子でクスクスと笑いながら、手をヒラヒラと振った。


「バイバイ、逢坂」

「っ~~み、三神君、バイバイ……」


騙された!と反論する前に、帰ってしまうものだからどうすることも出来なく、私は俯きながら手を振ったのだった。

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