大切にしようと思っていたのに
いい…?

そう聞かれて、
私は顔を背けて小さく頷いた。


しょうのお母さんも
ゆうきくんも
同じ家にいるんだ、
ということを思い出して
私は首筋を這う舌に
溢れそうになる声を我慢した。
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