私の彼氏になってください
「…?どうしたの、雅樹?」
「……かわいいなと思って」
「いきなりそんなコト言われたら照れるよー」
「ずっとこうしてたい。あかねといると、色んなコト忘れられるから…」
「私もだよ。ずっと雅樹とくっついてたいよ」
触れ合う度、抱き合う度、キスをする度。
私の雅樹に対する想いがどんどん膨らんでいく。
昨日もおとといも大好きだったハズなのに、今日はそれ以上にまた雅樹のコトが大好きになっている。
『好き』ってゆう気持ちって…、限界を知らないのかな。
どんどん雅樹にハマっていく自分がいる。
雅樹もこうやって私のコトを求めてくれていて…
今の私、とっても幸せ者だな〜、ホント。
すると、急に雅樹がケータイの待ち受け画面を横目でチェックした。
「…あ。もうすぐ塾の時間だ」
「ああ〜、今日も塾なんだ?毎度毎度大変だねぇ」
「まあな。でも毎日の努力がないといい成績は取れないから」
「……私にはムリかも」
「……ははっ」
こうやって少しだけ雅樹がはにかみながら笑う感じも好き。
普段みんなといる時はあんまり笑わないから…
私だけが一人占めしてる笑顔って感じがするし。
そう思いながら雅樹の顔をニコニコしながら見てると、急に照れたような表情に変わる雅樹も好きなんだよね。